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こんな軟水器が欲しかった!! マルチソフナー


 みなさんの意見から、こんな軟水器が欲しかったという物を作ってみました。浴室、洗面所、キッチンとどこでも使えます、更に、何と全自動洗濯機に直結して、全自動で軟水を使って洗濯、すすぎが出来ます。これ一台で家中で使えます、マルチソフナーと名前を付けました。

■マルチソフナー
 直径8cm、高さ45cm、重さは2.5kgとコンパクトサイズで、水道にはワンタッチで取り付けることが出来ます。持ち運びは自由自在!!
カラーはどこにでもマッチするアイボリー。
■構 造
 本体は塩ビパイプ製。構造もこのようにシンプルで耐圧設計になっています。
イオン交換樹脂は2リットル。硬度50の水道水なら約3,000リットルの軟水を作ることが出来ます。家庭用のお風呂なら2週間以上、洗濯なら3週間以上使えます。
■お風呂の給湯
 コンパクトなのでこのように浴槽の縁において給湯に使えます。

注意:差し湯で50℃以上の熱湯を流すと、本体が変形したり、フィルターが壊れることがあります。50℃以上の熱湯は流さないでください
■シャワー
 軟水の出る口は水道配管では標準の口径13なので、このように普段使っているシャワーを直接取り付けることが出来ます。
■キッチンで
 コンパクトサイズなのでキッチンでもじゃまにならず使えます。
■洗濯機用アダプター
 軟水出口に洗濯機用ニップルを取り付けることが出来ます。(写真の下の口)
■全自動洗濯機との直結
 全自動洗濯機の水道ホースの蛇口側を外して、写真のように軟水出口と直結できます。これで全自動洗濯機でも軟水を使って洗濯、すすぎまでフルオートで洗濯できます (^-^)

注意:水道水圧が高いところでは使えない場合があります
■蛇口との接続
 通常の蛇口との接続はこのような蛇口用ニップルを用いてワンタッチで接続できます。
■シャワー取り付け口への接続
 シャワーを取り外してこのようなニップルを取り付けて接続することもできます。取り外したシャワーは軟水出口に取り付けることが出来ます。
■イオン交換樹脂の再生
 イオン交換樹脂の再生用に専用の容器を作りました。容器に食塩500gと水5リットルを入れてかき混ぜるだけです。流量調整用のホースを通ることで約30分かけて再生されます。また、再生は業務用軟水器の再生方法と同じバックフラッシュで行うので確実に再生されます。


マルチソフナー作成方法

材料

塩ビ製パーツ
左から 掃除口75、継ぎ手ソケット、75mm塩ビ管(40cm)、継ぎ手キャップ(75,100共用)
いずれも塩ビパイプ売場にあります
ベンリーカンニップル 2個
両端に13規格の雄ねじが切っています。マルチソフナーの水道入り口、軟水出口用です。
洗濯機用ニップル
洗濯機ホースをつなぐ部品です。上のベンリーカンニップルに取り付けて使います。
ねじ付き蛇口用ニップル
水道水入り口のベンリーカンニップルに付けてると、ホースをワンタッチで取り付けることが出来ます
塩ビ製継ぎ手
左に13規格の雌ねじが切っています。上が入り口用、下が軟水出口用。
蛇口用フィルター
水道蛇口に付けるフィルターです。イオン交換樹脂が漏れないようにするフィルターです。
フレキシブルパイプ
軟水出口に取り付けます
塩ビ用接着剤
シリコン充填剤
水槽、バスルームなどの水漏れを防ぐシリコーン製の充填剤です。

組み立て

塩ビパイプなどの塩ビパーツを接着剤で接着します。
次にベンリーカンニップルが入る穴(20.5mm)をドリル、リーマー、ヤスリなどを使って開けます。
ニップルと塩ビパイプの間から水が漏れないように、写真のように穴付近をヤスリで平らにします。
ここまで加工できたら、スプレーなどで好きな色に塗ってください。

注意:塩ビ管の接着部分は紙ヤスリで軽く擦って、傷を付けてから、表面のほこりや油を洗剤などでふき取った後、接着すると確実に接着できます。接着した部分に隙間があったら、接着剤を少量流し込んでください。
水道水入り口用の塩ビパーツは、ニップルを塩ビパイプの外から差し込み、パイプの内側からねじで固定します。
写真のように、ねじ側をヤスリなどで削り、パイプとの間の隙間が小さくなるようにします
イオン交換樹脂が逆流しないように、観賞魚用フィルターを取り付けます。
上が軟水出口用のパーツです。塩ビパイプの長さは30cm、先端にフィルターを取り付けます。
 
マルチソフナーW以降では、出口を下に付けたので、パイプは必要ありません。
軟水出口側(下)から組み立てます。ニップルを塩ビ管の外から入れ、内側は塩ビ製のパーツをねじ込んで固定します。このとき隙間にシリコン充填剤を詰めて水漏れしないようにします。
軟水出口側を組み立てた後、上の水道水入り口側を組み立てます。

注意:イオン交換樹脂を詰める前に水漏れテストをしてください。出口に栓をして、少しずつ水を流して、漏れがないことを確認してください。
イオン交換樹脂2リットルを詰めた後、上部に観賞魚用フィルターを載せて蓋をすると完成です。
使用する前に、必ず水漏れテストを行ってください。
 
 
いろいろなマルチソフナー
マルチソフナーU/マルチソフナーV

全自動洗濯機での利用を考慮して、耐圧性を高めたマルチソフナーU(左)

硬度150を越える地域での使用を考慮し、イオン交換樹脂を5リットル用いたマルチソフナーV(右)
栗原さん作:洗面所用。ミニサイズ(0.5L)で、狭い洗面所でも楽々置ける。入り口と出口の角度を45度付けて、ホースがじゃまにならない。

蛇口分岐用パーツ
 
栗原さん作:キッチンの蛇口に分岐用パーツを取り付け、水道水、浄水、軟水、シャワーが自由に使い分けられる秀作です。
外園さん作の軟水器(右)

上部のふた部分に穴を3個あけています(入り口、出口、再生用)
パイプ側部にあけるより、ずっと簡単に作ることが出来ます。
簡単に、そして安価に作りたい方におすすめです。

ただし、ふたを固定(接着)するのでメンテナンス(イオン交換樹脂の取り替え、フィルターの交換等)はちょっと苦労するかもしれません。
外園さんの配管の工夫

配管を分岐、切り替えることで、水道水、軟水、軟水・浄水 と使い分けことが出来ます。
Boompunchさんのホースソフナー

ホースにイオン交換樹脂を詰めて、両端にフィルターを詰めただけです。これなら、5分もあれば作れます。

ホースを太くして、コネクターを工夫すれば、シャワーホースの中間に取り付けて、お手軽シャワーが作れるかもしれません。

 
 
リフレッシャー(再生容器)内蔵 マルチソフナーX
再生作業を、より簡単に出来るようにした、マルチソフナーXです

マルチソフナーX(右)
 
従来型のマルチソフナーW(左)より、10cm高くしました。
上部の水道水入り口位置も高くしました。
イオン交換樹脂2リットルを詰めても、上部には約700mLの空間があります。
ドレーンコックを付けました。
再生用の食塩水は、このドレーンから捨てられます。
接続しているホース(入り口、出口とも)を、取り外さなくても再生できます。
再生するときは、まずドレーンコックを開きます
上の蓋を開けて、食塩1カップを直接入れます。
次に、蓋を閉めて、水を低流量(1分間で200mLのコップが一杯になる程度)
流すと、自動的に食塩水が出来て、約30分で再生されます。


再生後、食塩が無くなったことを確認してください
従来のマルチソフナーをお持ちの方も、少しの改造で再生作業が楽になります
 
1.イオン交換樹脂を、約200mL抜いて、上部に空間を作ります
2.再生容器接続チューブを、下の軟水出口に接続し、このチューブから食塩水を捨てるようにします
3.後は、上のように再生をしてください
4.1〜2ヶ月に1回は、食塩水4リットルを使って、丁寧に再生してください

 
 
耐圧性、耐久性を強化 マルチソフナーY

マルチソフナーY

マルチソフナーは蓋の開け閉めに力がいる、蓋から水が漏れる、蓋の開け閉めを繰り返すと蓋から漏れるようになる・・・
などの意見が寄せられましたので、蓋部分を固定したマルチソフナーYを作りました。
ウォッシュソフナーのような耐圧性のパーツを取り付けたので、水漏れの心配はありません。マルチソフナーXのように
ソフナー内部に余裕があるので、再生は塩水を流し込むだけで簡単に出来ます。