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水 環境 せっけん2


 
 ■水 環境 せっけん
 ■2013年 1月15日 初版発行
 ■発行所 uki☆uki☆せっけんライフ 
 ■A4版 72ページ 
 ■定価 500円
 
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注意:本書は印刷物ではありません。
pdfファイルで、パソコンやタブレットPC、
スマホなどで見ることができます。
印刷するとA4版72ページの本にすること
ができます

e-Book対応

iPad、iPhone、Android、ガラパゴスなどの電子書籍端末で読むことができます
 
 
 石けん生活をとおして、身近な環境問題を考える。uki☆uki☆せっけんライフのメインテーマを本にまとめました。HPの内容を全面的に見直し、再構成し、さらにHPには公開していない情報も追加して、わかりやすくまとめています。

 石けんや合成洗剤のことを勉強したい、石けんをもっと上手に使いこなしたい、環境問題を勉強して、少しでも環境をきれいにしていきたい、子供たちのために自分ができるところから行動したい、怪しい情報を見破る目を養いたい・・・・
 そんな人たちのためにまとめた本です。

 本書は、印刷物として発行しましたが、電子書籍としての発行希望が多かったので、内容を見直し、電子書籍として読みやすいように体裁を全面改定しました。

目 次

はじめに 〜 こんな悩みはありませんか? 

身近な環境問題
 水を汚しているのは?
 身近な地球環境問題
 石けんと合成洗剤
 石けんと合成洗剤の成分
 合成洗剤の安全性と環境問題
 石けんの化学
 石けんカス発生のメカニズム

石けん洗濯はここがポイント!
 水を選ぶ/石けんを選ぶ/洗濯機を選ぶ
 洗濯物、水、石けんの量を決める
 粉石けんを溶かす/泡で洗濯の状態をチェックする
 すすぎ/洗濯物を干す
 水温の低い水での洗濯
 硬度の高い水での洗濯
 炭酸塩で硬水を軟化する
 粉石けんの選び方
 純石けん、炭酸塩入り石けんそれとも液体石けん?
 泡立ちは洗浄力のめやすだけれど

洗濯のノウハウいろいろ
 ウールや絹の洗濯
 フリースライナーの撥水
 ふっくらふわふわに仕上がるのは
 高温浸け置き洗い
 部分洗いを活用しよう
 洗濯槽の正しい洗い方

石けんライフと軟水
 石けんの弱点
 日本は軟水の国?
 軟水器について
 軟水器を作る
 軟水ユーザ50人に聞きました

石けんを通してエコロジーを考える
 石けんの常識・非常識
 石けんも地球を汚す?
 石けんは熱帯雨林を破壊するか?
 廃油石けんの可能性
 粉石けんは地元で買おう
 環境にいいというオーガニック洗剤の正体は?
 オーガニック洗剤の洗浄力試験
 洗剤のいらない洗濯機?
 ドラム式洗濯機は反エコ製品か?
 軟水はエコロジー&エコノミー

私たちにできること
 生活排水対策
 正しい情報の見分け方
 人と環境に優しい商品を見る目を養う
 3Rから4Rへ

著作権について


 写真、図も多数




■ はじめに 〜 こんな悩みはありませんか? 〜

 20世紀は、大量生産・大量消費で産業、経済が拡大した時代でした。しかし、その結果、様々な地球環境問題が指摘されるようになり、資源問題、人口問題とあわせて、このままでは、自分たちの子供の世代がどのようになるか不安に感じるようになってきました。
 21世紀は、循環型社会形成の時代と言われていて、従来の石油や石炭の大量消費から、自然と調和した生活を模索する時代になります。
 地球環境問題は、大きすぎて、自分たちとの関わりがわかりにくいようですが、実は、毎日当たり前のようにスーパーで買い物をする、その選んだ商品によっては、地球温暖化が加速されます。また、お風呂、炊事、トイレなどの生活排水は、今では水質汚濁の大きな原因となっています。 私たち、一人一人の、少しの努力で、水や環境問題は大きく変わります。
 この本では、石けん生活を通して、身近な環境問題を考えていこうと思います。

 人にも環境にも優しいと言われてはじめた石けん生活。でも、いざ初めて見ると、あんな問題、こんな悩みがぞろぞろ出てきて失望したことはありませんか?

 □合成洗剤に比べて溶けにくい。いつもどおり洗濯機に洗濯物を入れて、粉石けんを振りかけて洗濯したら、すすぎが終わったときでも溶け残りがあった。
 □泡立ちが悪い。洗濯中に全然泡が立っていない。本当に洗えてるのかしら。
 □汚れ落ちが悪い。やはり合成洗剤に比べて洗浄力は弱い?
 □何回すすいでもすすぎの水が白く濁っている。いったいどれだけすすぐ必要があるの。
 □濃い色の衣類にふけのような粉(石けんカス)が残る。
 □衣替えでしまっていたシャツを出してみると黄ばんでいた、油くさい臭いがする。
 □ウールのセーターを石けんで洗ったらごわごわになった、縮んだ。
 □洗濯機に黒カビが発生する。洗濯槽クリーナーで洗っているのに、いつまでたってもカビが減らない。時々ワカメのようなカビが洗濯物についてぞっとする。
 □値段が高い。合成洗剤は安売りしているのに、こんなに高いと家計を圧迫する。
 □石けんが泡立つまでに標準使用量の2倍以上必要。こんなに使って本当に環境に優しいの?
 □石けんシャンプーの仕上がりが最悪。キシキシ、ごわごわ、ベトベト、本当にみんなこんな仕上がりに我慢しているの?
 □アトピーによいと聞いて石けんを使ったのに一向に改善しない。
 □石けんで洗顔すると顔がつっぱる、毛穴がつまった気がする。

 石けん系の書籍やHPをみても、合成洗剤を悪者にして恐怖を煽るようなものや、石けん生活を自画自賛して、いいことばかりしか書いていないものが多く、悩みを解決することができません。特に、そのような偏った内容の本やサイトは科学的でないものが多く、石けんの欠点を正面から見ようとしていません。

 この本は、石けんの長所、短所をきちんと科学的にとらえ、どうすれば石けんを上手に使いこなしていけるかを考える本です。私自身が30年近く石けん生活を送っています。その中で石けんの様々な欠点を経験しました、そしてその欠点を克服するために、工夫したり、実験をしたりして、石けんを上手に使いこなすためのノウハウをまとめてきました。
この本がみなさんの石けんライフのお役に立てれば幸いです。

                                              2013年1月