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メディア・バイアス


■メディア・バイアス

 「発掘!あるある大辞典U」に見られるように、メディアが番組や記事作りに都合のよい情報を集めて、事実をゆがめることを「メディア・バイアス」とよびます。
今回は、「メディア・バイアス」という本の紹介です。

メディア・バイアス
あやしい健康情報とニセ科学

著  者: 松永和紀
発行所: 光文社
  2007.4.20発行
ISBN 978-4-334-03398-9
定  価: 740円

著者HP: http://www.wakilab.org/index.html

 著者の松永さんは、京都大学大学院修了後、毎日新聞社に10年間勤務、その後フリーライターとして、農業、食品、環境などの分野で活躍されています。
日経BP社のHP内の、FoodScienceのコーナーで連載されている「松永和紀のアグリ話」は、食品、農薬関係の研究者からも評判は高いです。

目次を紹介すると
第1章 健康情報番組のウソ
第2章 黒か白かは単純すぎる
第3章 フードファディズムの世界へようこそ
第4章 警鐘報道をしたがる人びと
第5章 添加物バッシングの罪
第6章 自然志向の罠
第7章 「昔はよかった」の過ち
第8章 ニセ科学に騙されるな
第9章 ウソつき科学者を見破れ
第10章 政治経済に翻弄される科学
第11章 科学報道を見破る十カ条

 内容も、白インゲンダイエット、納豆ダイエット、みのもんた症候群、寒天ブームも健康被害生む、βカロテンで発がん率上昇も、世間を恐怖に陥れた環境ホルモン騒動、三菱自動車の車は燃えやすい?、オーガニック食品は安全じゃない?、アレルギー増加は清潔化が原因?、マイナスイオンが大流行、科学の衣をまとった売名行為
など、最近話題になったものをわかりやすく例に挙げ、新聞、テレビ、雑誌なのでメディアの何が問題なのか、そして、私たちは何を信じればよいのかを考えるヒントが書かれています。
 化学物質の安全、健康情報に興味のある方は、ぜひご一読することをおすすめします。


■危険な食卓

 「危険な***」、「危ない***」、「恐怖の***」、「間違いだらけの***」、「***の恐怖」・・・この手のタイトルが付いた健康情報関係の本や記事は90%以上が怪しい、トンデモ情報が多いのですが、週間ダイアモンドの特集は今までとは全く内容が異なります。

週刊ダイヤモンド 06年8月5日号
危険な食卓
 
ダイヤモンド社
定価(税込):570円
発行年月:2006年07月


内容はこちら

群馬大学教授高橋久美子さんのフードファディズムの記事、悪役食品の冤罪、間違いだらけの食のリスク、残留農薬規制、遺伝子組み換え、有機野菜、BSE、養殖魚、トクホ、激化する食糧資源の争奪戦  など、メディアの流す情報の真偽について詳しく特集しています。
こちらも、ぜひお読みください。

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